四国八十八ヶ所霊場・御朱印めぐり 

前書

 【四国八十八ヶ所霊場】とは、四国にある八十八ヶ所の弘法大師・空海ゆかりの寺院を巡拝することです。また【四国別格二十霊場】を加え百八ヶ所の寺院を巡拝する方も多いです。

 伝承では、弘法大師・空海が42歳の厄年の弘仁06年(西暦815年)に四国霊場を開創したとされていますが、実際は室町時代の西暦1400年頃に定着したと考えられています。

 現地では、かなりの数のお遍路さんと出会うことになり、信仰・人気の高さが窺えます。外国人のお遍路さんも良く出会うようになりました。四国八十八ヶ所霊場の全行程は約1,460kmの行程です。

 発心の道場【阿波国】 
竺和山(じくわさん)一乗院(いちじょういん)霊山寺(りょうぜんじ)

1.霊山寺

 霊山寺は、徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126番地にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は釈迦如来。

 霊山寺は、寺伝によれば、天平年間(西暦729〜749年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が開いたと伝えられています。天正10年(西暦1582)、長宗我部元親の兵火により堂塔は全焼したと伝わります。




平成25年12月28日

四国八十八ヶ所霊場1番札所
【霊山寺】
平成25年12月28日

平成26年01月04日

四国八十八ヶ所霊場御礼参り
【霊山寺】
平成26年01月04日
日照山(にっしょうざん)無量寿院(むりょうじゅいん)極楽寺(ごくらくじ)



平成25年12月28日

2.極楽寺

 極楽寺は、徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 極楽寺は、寺伝によれば、奈良時代に行基菩薩によって開かれたと伝えられています。弘法大師・空海がこの地で修行し、阿弥陀如来が現れたことから、その姿を彫刻して本尊としたとされています。


四国八十八ヶ所霊場2番札所
【極楽寺】
平成25年12月28日
亀光山(きこうざん)釈迦院(しゃかいん)金泉寺(こんせんじ)



平成25年12月28日

3.金泉寺

 金泉寺は、徳島県板野郡板野町大字亀山下66にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は釈迦如来。

 金泉寺は、寺伝によれば、天平年間(西暦729〜749年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が「金光明寺」として開いたのが始まりとされています。弘法大師・空海が掘った井戸から湧き出た水は霊水で「長寿をもたらす黄金の井戸」とされ、寺名の「金光明寺」を改め「金泉寺」としたと伝わります。。


四国八十八ヶ所霊場3番札所
【金泉寺】
平成25年12月28日
黒厳山(こくがんざん)遍照院(へんじょういん)大日寺(だいにちじ)



平成25年12月28日

4.大日寺

 大日寺は、徳島県板野郡板野町黒谷字居内5にある東寺真言宗の寺院です。

 本尊は大日如来。

 大日寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が一刀三礼をして1寸8分(約5.5p)の大日如来像を彫造したことを由来として大日寺と称するようになったと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場4番札所
【大日寺】
平成25年12月28日
無尽山(むじんざん)荘厳院(しょうごいん)地蔵寺(じぞうじ)



平成25年12月28日

5.地蔵寺

 地蔵寺は、徳島県板野郡板野町羅漢字林東5にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は勝軍地蔵菩薩。

 地蔵寺は、寺伝によれば、弘仁12年(西暦821年)、嵯峨天皇(第52代陛下)の勅願により弘法大師・空海が開創したと伝えられています。空海が1寸8分(約5.5p)の勝軍地蔵菩薩を彫り、本尊に安置したと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場5番札所
【地蔵寺】
平成25年12月28日
温泉山(おんせんざん)瑠璃光院(るりこういん)安楽寺(あんらくじ)



平成25年12月28日

6.安楽寺

 安楽寺は、徳島県板野郡上板町引野8にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 安楽寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海がこの地を訪れた際、万病に効くと言われる温泉が湧き出ているのを発見し、温泉の守護仏である薬師如来を彫って安置したのが始まりと伝えられています。今も宿坊には天然温泉の「弘法の湯」があります。


四国八十八ヶ所霊場6番札所
【安楽寺】
平成25年12月28日
光明山(こうみょうざん)蓮華院(れんげいん)十楽寺(じゅうらくじ)



平成25年12月28日

7.十楽寺

 十楽寺は、徳島県阿波市高尾字法教田58にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 十楽寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が巡錫(じゅんしゃく)した際、この地に堂宇を建てて修行したと伝えられています。空海が「この地に参拝すれば、人生の様々な苦しみ(十苦)から解放され、十種の楽を得ることができる」と説いたことから「十楽寺」と名付けられました。


四国八十八ヶ所霊場7番札所
【十楽寺】
平成25年12月28日
普明山(ふみょうざん)真光院(しんこういん)熊谷寺(くまたにじ)



平成25年12月28日

8.熊谷寺

 熊谷寺は、徳島県阿波市土成町土成字前田185にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 熊谷寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海がこの地で修行をしていた際、紀州の熊野権現から一寸八分(約5.5cm)の金の観音像を授かり、自ら等身大の千手観世音菩薩像を彫刻し、その胎内に授かった金の観音像を納めて本尊としたのが寺の始まりとされています。


四国八十八ヶ所霊場8番札所
【熊谷寺】
平成25年12月28日
正覚山(しょうかくざん)菩提院(ぼたいいん)法輪寺(ほうりんじ)



平成25年12月28日

9.法輪寺

 法輪寺は、徳島県阿波市土成町土成字田中198-2にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は涅槃釈迦如来。

 法輪寺は、寺伝によれば、弘法大師・空海がこの地を訪れた際、衆生の救済を願って自ら等身大の釈迦如来像を彫刻し、安置したのが始まりと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場9番札所
【法輪寺】
平成25年12月28日
得度山(とくどざん)灌頂院(かんじょういん)切幡寺(きりはたじ)



平成25年12月28日

10.切幡寺

 切幡寺は、徳島県阿波市市場町切幡129にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 切幡寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海がこの地で修行をしていた際、乙女と出会い、乙女を得度させて灌頂を授けると乙女は即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身したと伝わります。本堂まで333段の石段が約800m続きます。


四国八十八ヶ所霊場10番札所
【切幡寺】
平成25年12月28日
金剛山(こんごうざん)一乗院(いちじょういん)藤井寺(ふじいでら)



平成25年12月28日

11.藤井寺

 藤井寺は、徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525にある臨済宗妙心寺派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 藤井寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が自身の厄除けと衆生の安寧を願って薬師如来像を刻み、お堂を建立したのが始まりと伝えられています。その際、お堂の前に五色の藤の木を植えたことから、「藤井寺」という寺号が付けられました。


四国八十八ヶ所霊場11番札所
【藤井寺】
平成25年12月28日
摩盧山(まろざん)正寿院(しょうじゅいん)焼山寺(しょうさんじ)



平成25年12月29日

12.焼山寺

 焼山寺は、徳島県名西郡神山町下分地中318にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は虚空蔵菩薩。

 焼山寺は、寺伝によれば、大宝年間(西暦701〜704年)に修験道の開祖・役行者が開山したのが始まりと伝えられています。弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が大蛇を岩窟に封じ込めたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場12番札所
【焼山寺】
平成25年12月29日
大栗山(おおぐりざん)花蔵院(けぞういん)大日寺(だいにちじ)

13.大日寺

 大日寺は、徳島県徳島市一宮町西丁263にある真言宗大覚寺派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 大日寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海がこの地で修行をしていた際、空中から大日如来が現れ、「この地は霊地であるから寺を建てなさい」と告げられたと伝えられています。大師は、そのお告げに従って大日如来像を刻み、本尊として安置したのが始まりです。




平成25年12月28日

四国八十八ヶ所霊場13番札所
【大日寺】
平成25年12月28日



平成26年04月15日

四国ぼけ封じ三十三観音霊場5番札所
【大日寺】
平成26年04月15日
盛寿山(せいじゅざん)延命院(えんめいいん)常楽寺(じょうらくじ)



平成25年12月28日

14.常楽寺

 常楽寺は、徳島県徳島市国府町延命606番地にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は弥勒菩薩。

 常楽寺は、寺伝によれば、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海がこの地を訪れた際、弥勒菩薩を彫って本尊とし、七堂伽藍を建立したのが始まりと伝えられています。空海が「常楽我浄(じょうらくがじょう)」という涅槃の四徳を説いたことが寺号の由来とされています。


四国八十八ヶ所霊場14番札所
【常楽寺】
平成25年12月28日
薬王山(やくおうざん)金色院(こんじきいん)国分寺(こくぶんじ)



平成25年12月28日

15.国分寺

 国分寺は、徳島県徳島市国府町矢野718-1にある曹洞宗の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 国分寺は、天平13年(西暦741年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、天下泰平を祈願して全国68ヶ所に創建された国分寺の一つです。戦国時代に焼失し、江戸時代に再建され、宗派を真言宗から曹洞宗に改めたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場15番札所
【国分寺】
平成25年12月28日
耀山(こうようざん)千手院(せんじゅいん)観音寺(かんのんじ)



平成25年12月28日

16.観音寺

 観音寺は、徳島県徳島市国府町観音寺49-2にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 観音寺は、寺伝によれば、弘仁年間(810〜824年)に弘法大師・空海が巡錫した際、村人が疫病で苦しんでいるのを見て、自ら薬師如来像を刻んで病を鎮めました。その後、空海は夢でお告げを受け、千手観世音菩薩を彫って本尊とし、寺を創建したと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場16番札所
【観音寺】
平成25年12月28日
瑠璃山(るりざん)真福院(しんぷくいん)井戸寺(いどじ)



平成25年12月28日

17.井戸寺

 井戸寺は、徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1にある真言宗善通寺派の寺院です。

 本尊は七仏薬師瑠璃光如来。

 井戸寺は、寺伝によれば、奈良時代に行基によって「光明寺」として創建されたと伝わります。弘法大師・空海がこの地を訪れた際、長引く日照りに苦しむ人々を救うため、錫杖で地面を掘ると清らかな水が湧き出しました。大師は、この水で七体の薬師如来を刻み、本尊として安置したとされています。この水が湧き出た井戸は「眼洗い井戸」と呼ばれ、寺名の由来となりました。


四国八十八ヶ所霊場17番札所
【井戸寺】
平成25年12月28日
母養山(ぼようざん)宝樹院(ほうじゅいん)恩山寺(おんざんじ)



平成25年12月29日

18.恩山寺

 恩山寺は、徳島県小松島市田野町字恩山寺谷40にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 恩山寺は、寺伝によれば、弘法大師・空海がこの地で修行をしていた際、母の玉依御前(たまよりごぜん)が訪ねてきました。当時、女人禁制の修行の場であったため、空海は、女性も修行できる寺にしようと、自ら刀で頭を剃り、女人禁制を解いたと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場18番札所
【恩山寺】
平成25年12月29日
橋池山(きょうちざん)摩尼院(まにいん)立江寺(たつえじ)



平成25年12月29日

19.立江寺

 立江寺は、徳島県小松島市立江町若松12にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は延命地蔵菩薩。

 立江寺は、寺伝によれば、聖武天皇(第45代陛下)の勅願で行基によって創建されたと伝わります。行基は1寸8分(約5.5p)の「子安の地蔵さん」を彫造した。これを「延命地蔵菩薩」と名づけて本尊にし、堂塔を建立したと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場19番札所
【立江寺】
平成25年12月29日
霊鷲山(りょうじゅぜん)宝珠院(ほうじゅいん)鶴林寺(かくりんじ)



平成25年12月29日

20.鶴林寺

 鶴林寺は、徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は地蔵菩薩。

 鶴林寺は、寺伝によると、延暦17年(西暦798年)に桓武天皇(第50代陛下)の勅願により、弘法大師・空海によって開創されたと伝わります。境内のあちこちに、寺の由来となった鶴の像が配置されています。


四国八十八ヶ所霊場20番札所
【鶴林寺】
平成25年12月29日
舎心山(しゃしんざん)常住院(じょうじゅういん)太龍寺(たいりゅうじ)



平成25年12月29日

21.太龍寺

 太龍寺は、徳島県阿南市加茂町龍山2にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は虚空蔵菩薩。

 太龍寺は、標高618mの太龍寺山の山頂近くに位置しており、車遍路だと、道の駅「鷲の里」に併設されている太龍寺ロープウェイを利用することになります。歩き遍路だと「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と詠われるほどの難所でした。


四国八十八ヶ所霊場21番札所
【太龍寺】
平成25年12月29日
白水山(はくすいざん)医王院(いおういん)平等寺(びょうどうじ)



平成25年12月29日

22.平等寺

 平等寺は、徳島県阿南市新野町秋山177にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 平等寺は、寺伝によると、弘仁05年(西暦814年)に弘法大師・空海によって開創されたと伝えられています。空海が「人々の心と体の病を平等に癒やし去る」という誓願を立て、本尊である薬師如来を彫刻したことから平等寺と名付けられたとか。


四国八十八ヶ所霊場22番札所
【平等寺】
平成25年12月29日
医王山(いおうざん)量寿院(むりょうじゅいん)薬王寺(やくおうじ)

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平成25年12月29日

23.薬王寺

 薬王寺は、徳島県海部郡美波町奥河内寺前285番地1にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 薬王寺は、寺伝によると、神亀03年(西暦726年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願によって行基が創建したと伝えられています。弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が42歳の厄年に、人々の厄除けを祈願するために薬師如来像を彫り、本尊として安置したことから、厄除けの根本道場として信仰されるようになりました。


四国八十八ヶ所霊場23番札所>
【薬王寺】>
平成25年12月29日
 発心の道場【阿波国】・参拝達成 

発心

 発心とは、仏教用語で「菩提心(悟りを求める心)を起こすこと」を意味するようです。つまり、遍路の旅に出るという強い決意を固め、仏の道に入り、修行を始める第一歩の地とされています。

 阿波国では「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と呼ばれる「遍路ころがし」と呼ばれる難所が3つあり、歩き遍路だとかなり苦労しそうです。車遍路だと2日で23の札所をめぐれます。

 修行の道場【土佐国】 
室戸山(むろとざん)明星院(みょうじょういん)最御崎寺(ほつみさきじ)

24.最御崎寺

 最御崎寺は、高知県室戸市室戸岬町4058-1にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は虚空蔵菩薩。

 最御崎寺は、寺伝によると、大同02年(西暦807年)に唐への留学を終えた弘法大師・空海が、嵯峨天皇(第52代陛下)の勅願を受けて開創したと伝わります。26番・金剛頂寺が「西寺」と呼ばれ、最御崎寺は「東寺」とも呼ばれています。




平成25年12月29日

残したい日本の音風景100選
【室戸岬・御厨人窟の波音】
平成30年05月21日

四国八十八ヶ所霊場24番札所
【最御崎寺】
平成25年12月29日
宝珠山(ほうしゅざん)真言院(しんごんいん)津照寺(しんしょうじ)



平成25年12月30日

25.津照寺

 津照寺は、高知県室戸市室津2652-イにある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は延命地蔵菩薩。

 津照寺は、寺伝によると、延暦年間(西暦782〜806年)に桓武天皇(第50代陛下)の勅願を受けて弘法大師・空海が開創したと伝えられています。「津(港)」を「照らす」寺として、航海安全のご利益がある寺として知られています。


四国八十八ヶ所霊場25番札所
【津照寺】
平成25年12月30日
龍頭山(りゅうずざん)光明院(こうみょういん)金剛頂寺(こんごうちょうじ)



平成25年12月30日

26.金剛頂寺

 金剛頂寺は、高知県室戸市室戸町元乙523にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 金剛頂寺は、寺伝によると、大同02年(西暦807年)に弘法大師・空海が、最御崎寺と共にこの寺を開創したとされています。24番・最御崎寺を「東寺」と呼ぶのに対し、この金剛頂寺は「西寺」とも呼ばれています。


四国八十八ヶ所霊場26番札所
【金剛頂寺】
平成25年12月30日
竹林山(ちくりんざん)地蔵院(じぞういん)神峯寺(こうのみねじ)



平成25年12月30日

27.神峯寺

 神峯寺は、高知県安芸郡安田町唐浜2594にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 神峯寺は、寺伝によると、天平02年(西暦730年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が開創したと伝わります。幕末の頃、岩崎弥太郎(三菱財閥を築いた人)の母が、息子の出世を祈願し往復20kmの道のりを21日間日参したと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場27番札所
【神峯寺】
平成25年12月30日
法界山(ほうかいさん)高照院(こうしょういん)大日寺(だいにちじ)



平成25年12月30日

28.大日寺

 大日寺は、高知県香南市野市町母代寺476-1にある真言宗智山派の寺院です。

 本尊は大日如来。

 大日寺は、寺伝によると、聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が大日如来の尊像を彫造し、堂宇に安置して開創されたと伝えられています。その後、寺は荒廃しますが、弘法大師・空海が弘仁06年(西暦815年)に再興されたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場28番札所
【大日寺】
平成25年12月30日
摩尼山(まにざん)宝蔵院(ほうぞういん)国分寺(こくぶんじ)



平成25年12月30日

29.国分寺

 国分寺は、高知県南国市国分546にある真言宗智山派の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 国分寺は、天平13年(西暦741年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、天下泰平を祈願して全国68ヶ所に創建された国分寺の一つです。行基が彫ったとされる千手観音菩薩を本尊として開創されたと伝わります。その後、寺は荒廃しますが、弘法大師・空海が弘仁06年(西暦815年)に再興されたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場29番札所
【国分寺】
平成25年12月30日
百々山(どどざん)東明院(とうみょういん)善楽寺(ぜんらくじ)



平成25年12月30日

30.善楽寺

 善楽寺は、高知県高知市一宮しなね2丁目23-11にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 善楽寺は、伝承によれば、行基菩薩が開創したと伝えられています。その後、弘仁年間(西暦810〜824年)に弘法大師・空海がこの地を訪れ、寺院を再興したと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場30番札所
【善楽寺】
平成25年12月30日
五台山(ごだいさん)金色院(こんじきいん)竹林寺(ちくりんじ)



平成25年12月30日

31.竹林寺

 竹林寺は、高知県高知市五台山3577にある真言宗智山派の寺院です。

 本尊は文珠菩薩。

 竹林寺は、寺伝によると、天平年間(西暦729〜749年)に行基が聖武天皇(第45代陛下)の勅願によって開創したと伝えられています。五台山の名前は、行基が唐の五台山に似ていると感じ、この地に寺を建てたことに由来します。


四国八十八ヶ所霊場31番札所
【竹林寺】
平成25年12月30日
八葉山(はちようざん)求聞持院(ぐもんじいん)禅師峰寺(ぜんじぶじ)



平成25年12月30日

32.禅師峰寺

 禅師峰寺は、高知県南国市十市3084にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 禅師峰寺は、寺伝によると、聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が土佐沖を航行する船舶の安全を願って、堂宇を建てたのが起源と伝えられています。境内からは太平洋や南国平野を一望できます。


四国八十八ヶ所霊場32番札所
【禅師峰寺】
平成25年12月30日
高福山(こうふくざん)幸福院(こうふくいん)雪蹊寺(せっけいじ)



平成25年12月30日

33.雪蹊寺

 雪蹊寺は、高知県高知市長浜857-3にある臨済宗妙心寺派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 雪蹊寺は、寺伝によると、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海によって開創されたと伝えられています。その後、荒廃しますが、土佐の戦国大名・長宗我部元親が再興し、臨済宗に改宗して元親の法号「雪蹊恕三大禅定門」から「雪蹊寺」と改名されました。


四国八十八ヶ所霊場33番札所
【雪蹊寺】
平成25年12月30日
本尾山(もとおざん)朱雀院(しゅじゃくいん)種間寺(たねまじ)



平成25年12月30日

34.種間寺

 種間寺は、高知県高知市春野町秋山72にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 種間寺は、寺伝によると、用明天皇(第31代陛下)の時代、百済から渡来した仏師が、大阪の四天王寺建立を終えて帰国する途中、土佐沖で暴風雨に遭い、この地に避難しました。彼らが航海の安全を祈願して約145cmの薬師如来像を刻み、本尾山の山頂に祀ったのが寺の起源とされています。


四国八十八ヶ所霊場34番札所
【種間寺】
平成25年12月30日
醫王山(いおうざん)鏡池院(きょうちいん)清瀧寺(きよたきじ)



平成25年12月30日

35.清瀧寺

 清瀧寺は、高知県土佐市高岡町丁568-1にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 清瀧寺は、養老07年(西暦723年)に行基がこの地で薬師如来像を彫って本尊とし「景山密院 釋本寺」という名で創建したのが始まりとされています。弘仁年間(西暦810〜824年)に弘法大師・空海がこの地を訪れました。本堂の北側にある岩の上で、五穀豊穣を祈願して7日間の修行を行ったと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場35番札所
【清瀧寺】
平成25年12月30日
独鈷山(とっこうざん)伊舎那院(いしゃないん)青龍寺(しょうりゅうじ)



平成25年12月30日

36.青龍寺

 青龍寺は、高知県土佐市宇佐町竜163にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は波切不動明王。

 青龍寺は、昭和48年(西暦1973年)に宇佐の大橋が開通するまでは、浦ノ内湾の湾口約400mを船で渡ったそう。弘法大師・空海も青龍寺を創建するさいに、この湾を船で渡っていた。お供をした8人を残しており、その子孫が「竜の渡し」というこの渡し船を、近年まで代々守り続けてきたと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場36番札所
【青龍寺】
平成25年12月30日
藤井山(ふじいざん)五智院(ごちいん)岩本寺(いわもとじ)



平成25年12月31日

37.岩本寺

 岩本寺は、高知県高岡郡四万十町茂串町3-13にある真言宗智山派の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来、観世音菩薩、不動明王、薬師瑠璃光如来、地蔵菩薩。

 岩本寺は、寺伝によると、天平年間(西暦729〜749年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により行基が創建したと伝わります。かつてこの地域にあった5つの寺院が明治時代の神仏分離令によって廃寺となり、その本尊が集約されたことから5体の本尊を祀っています。


四国八十八ヶ所霊場37番札所
【岩本寺】
平成25年12月31日
蹉陀山(さだざん)補陀洛院(ふだらくいん)金剛福寺(こんごうふくじ)



平成25年12月31日

38.金剛福寺

 金剛福寺は、高知県土佐清水市足摺岬214-1にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は三面千手観世音菩薩。

 金剛福寺は、寺伝によると、弘仁13年(西暦822年)に弘法大師・空海がこの足摺岬を訪れ、水平線に広がる大海原の彼方に補陀落の世界(観音菩薩の理想郷)を感じたと伝わります。嵯峨天皇(第52代陛下)に奏上し、勅願を受けて金剛福寺を建立したと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場38番札所
【金剛福寺】
平成25年12月31日
赤亀山(しゃっきざん)寺山院(てらやまいん)延光寺(えんこうじ)



平成25年12月31日

39.延光寺

 延光寺は、高知県宿毛市平田町中山390にある真言宗智山派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 延光寺は、神亀元年(西暦724年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により行基が創建したと伝わります。弘法大師・空海が錫杖で地面を突いて湧き出た霊水伝説があり「眼洗い井戸」として今日に伝わっています。


四国八十八ヶ所霊場39番札所
【延光寺】
平成25年12月31日
 修行の道場【土佐国】・参拝達成 

修行

 修行とは、仏教の教えに基づき、精神的な鍛錬や悟りを目指す行為を指します。土佐国は、遍路道の中でも特に長い道のりや、過酷な自然環境に直面する場所が多く、この地を巡ることで、遍路の心身を深く鍛え上げる修行の場とされています。

 土佐国は、札所の数は16と少ないですが、長距離移動となります。車遍路だと2日間で巡れますが、歩き遍路だと37番札所【岩本寺】から38番札所【金剛福寺】の間が約90qの行程となり、車道から修行中のお遍路さんをよく見かけます。

 菩提の道場【伊予国】 
平城山(へいじょうざん)薬師院(やくしいん)観自在寺(かんじざいじ)



平成25年12月31日

40.観自在寺

 観自在寺は、愛媛県宇和郡愛南町御荘平城2253-1にある真言宗大覚寺派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 観自在寺は、寺伝によると、大同02年(西暦807年)に弘法大師・空海が、平城天皇(第51代陛下)の勅願により、開基したと伝わります。1番札所・霊山寺からもっとも遠くにあり、四国霊場の裏関所とも呼ばれているのだとか。


四国八十八ヶ所霊場40番札所
【観自在寺】
平成25年12月31日
稲荷山(いなりざん)護国院(ごこくいん)龍光寺(りゅうこうじ)



平成26年01月01日

41.龍光寺

 龍光寺は、愛媛県宇和島市三間町大字戸雁173にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 龍光寺は、寺伝によると、大同02年(西暦807年)に弘法大師・空海が開基したと伝えられています。境内には山門の代わりに鳥居があり、神仏混交の文化が色濃く残っています。地元では「三間のお稲荷さん」と呼ばれているのだとか。


四国八十八ヶ所霊場41番札所
【龍光寺】
平成26年01月01日
一カ山(いっかざん)毘盧舎那院(びるしゃないん)佛木寺(ぶつもくじ)



平成26年01月01日

42.佛木寺

 佛木寺は、愛媛県宇和島市三間町字則1683にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は大日如来。

 佛木寺は、寺伝によると、大同02年(西暦807年)に弘法大師・空海が開基したと伝えられています。本尊の大日如来像は、空海の自作と伝わります。※山号の一カ山の「カ」は、「王果」が正しいのですが、文字がありませんのでこのように表記しています。


四国八十八ヶ所霊場42番札所
【佛木寺】
平成26年01月01日
源光山(げんこうざん)円手院(えんしゅいん)明石寺(めいせきじ)



平成26年01月01日

43.明石寺

 明石寺は、愛媛県浮穴郡久万高原町菅生1173にある天台寺門宗の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 明石寺は、寺伝によると、欽明天皇(第29代陛下)の勅願により、円手院正澄(えんしゅいん しょうちょう)が唐からの渡来仏であった千手観音像を祀るため、この地に七堂伽藍を建立して開創したのが起源とされています。


四国八十八ヶ所霊場43番札所
【明石寺】
平成26年01月01日
菅生山(すごうざん)大覚院(だいがくいん)大寶寺(だいほうじ)



平成26年01月01日

44.大寶寺

 大寶寺は、愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 大寶寺は、寺伝によると、大宝元年(西暦701年)に百済から渡来した仏僧が十一面観音像をこの山中に安置したのが始まりとされています。四国八十八ヶ所霊場のちょうど半分に当たり「中札所」とも呼ばれています。


四国八十八ヶ所霊場44番札所
【大寶寺】
平成26年01月01日
海岸山(かいがんざん)岩屋寺(いわやじ)

45.岩屋寺

 岩屋寺は、愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は不動明王。

 岩屋寺は。寺伝によると、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海によって開創されたと伝えられています。岩山全体を本尊とし、岩窟に不動明王の石像を、木像は堂宇に安置したと伝えられています。




平成26年01月01日

21世紀に残したい日本の自然100選
【面河渓】

四国八十八ヶ所霊場45番札所
【岩屋寺】
平成26年01月01日
医王山(いおうざん)養珠院(ようしゅいん)浄瑠璃寺(じょうるりじ)



平成26年01月01日

46.浄瑠璃寺

 浄瑠璃寺は、愛媛県松山市浄瑠璃町282にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 浄瑠璃寺は、寺伝によれば、和銅元年(西暦708年)に行基によって開かれたとされています。浄瑠璃寺の境内には、四国遍路の元祖とされる伝説の人物・衛門三郎(えもんさぶろう)の墓と伝えられる石碑があり、この伝説を今に伝えています。


四国八十八ヶ所霊場46番札所
【浄瑠璃寺】
平成26年01月01日
熊野山(くまのざん)妙見院(みょうけんいん)八坂寺(やさかじ)



平成26年01月01日

47.八坂寺

 八坂寺は、愛媛県松山市浄瑠璃町八坂773にある真言宗醍醐派の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 八坂寺は、寺伝によると、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)によって開基されたと伝えられています。その後、大宝元年(西暦701年)に文武天皇(第42代陛下)の勅願を受けて伊予の国司・越智玉興(おち たまおき)が伽藍を建立しました。


四国八十八ヶ所霊場47番札所
【八坂寺】
平成26年01月01日
清滝山(せいりゅうざん)安養院(あんよういん)西林寺(さいりんじ)

48.西林寺

 西林寺は、愛媛県松山市高井町1007にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 西林寺は、天平13年(西暦741年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が創建したと伝わります。大同02年(西暦807年)に弘法大師・空海が旱魃で苦しむ村人を救うため、錫杖を突き、近くで清水の水脈を見つけた。それが「杖の淵」と伝わります。




平成26年01月01日

昭和の名水百選
【杖ノ淵】
令和02年12月04日

四国八十八ヶ所霊場48番札所
【西林寺】
平成26年01月01日
西林山(さいりんざん)三蔵院(さんぞういん)浄土寺(じょうどじ)



平成26年01月01日

49.浄土寺

 浄土寺は、愛媛県松山市鷹子町1198にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は釈迦如来。

 浄土寺は、寺伝によると、天平勝宝年間(西暦749〜757年)に孝謙天皇(第46代陛下)の勅願寺として、恵明(みょうえ)により開創されたと伝わります。本尊の釈迦如来像は、行基が彫造したものと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場49番札所
【浄土寺】
平成26年01月01日
東山(ひがしやま)瑠璃光院(るりこういん)繁多寺(はんたじ)



平成26年01月01日

50.繁多寺

 繁多寺は、愛媛県松山市畑寺町32にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 繁多寺は、寺伝によると、天平勝宝年間(西暦749〜757年)に孝謙天皇(第46代陛下)の勅願により、行基が薬師如来像を彫造して安置し、建立したと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場50番札所
【繁多寺】
平成26年01月01日
熊野山(くまのざん)虚空蔵院(こくぞういん)石手寺(いしてじ)



平成26年01月01日

51.石手寺

 石手寺は、愛媛県松山市石手二丁目9-21にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 寺伝によると、衛門三郎(えもんさぶろう)が臨終の際に弘法大師・空海と出会い、来世で生まれ変わる印として「衛門三郎再来」と書かれた石を空海から渡されます。三郎は河野家当主の元に生まれ変わり、握りしめた手を開くと、その石が入っていたと伝えられています。その石を納めた寺が現在の石手寺になった、という物語が伝わります。


四国八十八ヶ所霊場51番札所
【石手寺】
平成26年01月01日
瀧雲山(りゅううんざん)護持院(ごじいん)太山寺(たいさんじ)



平成26年01月01日

52.太山寺

 太山寺は、愛媛県松山市太山寺町1730にある真言宗智山派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 大山寺は、寺伝によると、天平11年(西暦739年)に聖武天皇(45代陛下)の勅願をうけて、行基が天下泰平・国家安穏を祈願して創建されたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場52番札所
【太山寺】
平成26年01月01日
須賀山(すがざん)正智院(しょうちいん)圓明寺(えんみょうじ)



平成26年01月01日

53.圓明寺

 圓明寺は、愛媛県松山市和気町1-182にある真言宗智山派の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 圓明寺は、寺伝によると、天平勝宝元年(西暦749年)、聖武天皇(第45代陛下)の勅願により行基が開基したと伝えられています。当初は「海岸山円明密寺」として、現在の地より北の海岸にあったとされています。


四国八十八ヶ所霊場53番札所
【圓明寺】
平成26年01月01日
近見山(ちかみざん)宝鐘院(ほうしょういん)延命寺(えんめいじ)



平成26年01月02日

54.延命寺

 延命寺は、愛媛県今治市阿方甲636にある真言宗豊山派の寺院です。

 本尊は不動明王。

 延命寺は、寺伝によると、養老04年(西暦720年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が開創したと伝わります。弘仁年間(西暦810〜824年)に弘法大師が再興したと伝わります。元々の寺号は圓明寺でしたが、53番札所・圓明寺と混同されるため、明治時代に入って通称だった延命寺に改名しています。


四国八十八ヶ所霊場54番札所
【延命寺】
平成26年01月02日
別宮山(べっくさん)光明寺(こうみょうじ)金剛院(こんごういん)南光坊(なんこうぼう)



平成26年01月02日

55.南光坊

 南光坊は、愛媛県今治市別宮町3丁目一番地にある真言宗醍醐派の寺院です。

 本尊は大通智勝如来。

 南光坊は、四国八十八ヶ所霊場の中で唯一「坊」の札所となります。元々は、大三島に鎮座する日本総鎮守・大山祇神社の別当寺として創建され、大宝03年(西暦703年)に現在地に移されたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場55番札所
【南光坊】
平成26年01月02日
金輪山(きんりんざん)勅王院(ちょくおういん)泰山寺(たいさんじ)



平成26年01月02日

56.泰山寺

 泰山寺は、愛媛県今治市小泉1-9-18にある真言宗醍醐派の寺院です。

 本尊は地蔵菩薩。

 泰山寺は、寺伝によると、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が開基したと伝えられています。寺はその後、淳和天皇(第53代陛下)の勅願所となり隆盛しましたが、度重なる兵火で衰退したと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場56番札所
【泰山寺】
平成26年01月02日
府頭山(ふとうざん)無量寿院(むりょうじゅいん)栄福寺(えいふくじ)



平成26年01月02日

57.栄福寺

 栄福寺は、愛媛県今治市玉川町八幡甲200にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 栄福寺は、寺伝によると、弘仁年間(西暦810〜824年)に弘法大師・空海が開基したと伝えられています。寛政12年(西暦1800年)付の巡礼に来た人の名で「八幡宮別当栄福寺」と記されている納経帳が奉納されています。


四国八十八ヶ所霊場57番札所
【栄福寺】
平成26年01月02日
作礼山(されいざん)千光院(せんこういん)仙遊寺(せんゆうじ)



平成26年01月02日

58.仙遊寺

 仙遊寺は、愛媛県今治市玉川町別所甲483にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 仙遊寺は、寺伝によると、天智天皇(第38代陛下)の勅願により、伊予の国主・越智守興(おち もりおき)が作礼山に堂宇を建立し創建したと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場58番札所
【仙遊寺】
平成26年01月02日
金光山(こんこうざん)最勝院(さいしょういん)国分寺(こくぶんじ)



平成26年01月02日

59.国分寺

 国分寺は、愛媛県今治市国分4-1-33にある真言律宗の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 国分寺は、天平13年(西暦741年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、天下泰平を祈願して全国68ヶ所に創建された国分寺の一つです。寺伝では、行基によって開基されたと伝えられています。藤原純友の乱、源平合戦、細川頼之の兵火、長宗我部元親の兵火と4度も戦乱に巻き込まれ焼失している不運な寺院です。


四国八十八ヶ所霊場59番札所
【国分寺】
平成26年01月02日
石づち山(いしづちざん)福智院(ふくちいん)横峰寺(よこみねじ)



平成26年01月02日

60.横峰寺

 横峰寺は、愛媛県西条市小松町石鎚甲2253にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は大日如来。

 横峰寺は、寺伝によると、白雉02年(西暦651年)に役行者(えんのぎょうじゃ)が石鎚山を遥拝する星ヶ森(ほしがもり)で修行中に蔵王権現が現れたことから、その姿を石楠花の木に刻んで祀ったのが始まりとされています。※山号の石づち山の「づち」は、鉄の右が「夫」です。


四国八十八ヶ所霊場60番札所
【横峰寺】
平成26年01月02日
栴檀山(せんだんざん)教王院(きょうおういん)香園寺(こうおんじ)



平成26年01月02日

61.香園寺

 香園寺は、愛媛県西条市小松町南川甲19にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は大日如来。

 香園寺は、寺伝によると、聖徳太子が父親の用明天皇(第31代陛下)の病気平癒を祈願して創建したと伝わります。弘法大師・空海が訪れた際、門前で難産に苦しむ女性を見つけると、栴檀(せんだん)の香を焚いて加持祈祷を行い、女性は無事に出産したと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場61番札所
【香園寺】
平成26年01月02日
天養山(てんようざん)観音院(かんおんいん)宝寿寺(ほうじゅじ)



平成26年01月02日

62.宝寿寺

 宝寿寺は、愛媛県西条市小松町新屋敷甲428にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 宝寿寺は、寺伝によると、天平年間(西暦729〜749年)に聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、道慈律師(どうじりっし)によって創建されたとされています。当初は「金剛宝寺」と称したと伝わります。大正10年(西暦1921年)に予讃線鉄道工事に伴い、現在地に移転しました。


四国八十八ヶ所霊場62番札所
【宝寿寺】
平成26年01月02日
密教山(みっきょうざん)胎蔵院(たいぞういん)吉祥寺(きちじょうじ)



平成26年01月02日

63.吉祥寺

 吉祥寺は、愛媛県西条市氷見乙1048にある真言宗東寺派の寺院です。

 本尊は毘沙門天。

 吉祥寺は、寺伝によると、弘仁年間(西暦810〜824年)に弘法大師・空海によって開基されたと伝えられています。マリア観音像と呼ばれるイスパニア(スペイン)由来の像があるそうですが、残念ながら非公開で見れず。


四国八十八ヶ所霊場63番札所
【吉祥寺】
平成26年01月02日
石づち山(いしづちざん)金色院(こんじきいん)前神寺(まえがみじ)



平成26年01月02日

64.吉祥寺

 前神寺は、愛媛県西条市洲之内甲1426にある真言宗石づち派の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 前神寺は、伝承によれば、天武天皇(第40代陛下)の御代、役行者が石鎚山で修行中に、釈迦如来と阿弥陀如来が衆生を救済するために石鎚蔵王大権現として姿を現したのを感得し、その尊像を刻んで祀ったのが始まりとされています。※山号の石づち山の「づち」は、鉄の右が「夫」ですが、文字化けの原因となるので平仮名にしてあります。


四国八十八ヶ所霊場64番札所
【前神寺】
平成26年01月02日
由霊山(ゆれいざん)慈尊院(じそんいん)三角寺(さんかくじ)



平成26年01月02日

65.三角寺

 三角寺は、愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 三角寺は、寺伝によれば、天平年間(西暦729〜749年)に、聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が開基したとされています。弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が訪れ、本尊の十一面観音像を彫造して安置されたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場65番札所
【三角寺】
平成26年01月02日
 菩提の道場【伊予国】・参拝達成 

菩提

 菩提とは、仏教の言葉で「悟り」を意味します。長い修行を経て、煩悩を断ち切り、悟りの境地に達することを表しています。伊予国の札所は、地理的に広い範囲に点在しており、山間部や海岸沿いなど、さまざまな景観の中を巡ることになります。

 松山市周辺では札所が密集しており一気に札所が進みますが、私たちは年末年始に巡拝したので初詣客で賑わっていました。車遍路だと2日でめぐれます。

 涅槃の道場【讃岐国】 
巨鼇山(きょごうざん)千手院(せんじゅいん)雲辺寺(うんぺんじ)



平成26年01月03日

66.雲辺寺

 雲辺寺は、徳島県三好市池田町白地ノロウチ763-2にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 雲辺寺は、寺伝によると、延暦08年(西暦789年)に弘法大師・空海が16歳の時に開基したとされています。四国八十八ヶ所霊場の中で最も標高の高い、標高約927mの雲辺寺山の山頂付近に位置しており、「四国高野」とも呼ばれています。かつては「遍路ころがし」と呼ばれる難所でしたが、現在は雲辺寺ロープウェイで山頂まで上がることができます。


四国八十八ヶ所霊場66番札所
【雲辺寺】
平成26年01月03日
小松尾山(こまつおざん)不動光院(ふどうこういん)大興寺(だいこうじ)



平成26年01月03日

67.大興寺

 大興寺は、香川県三豊市山本町辻4209にある真言宗善通寺派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 大興寺は、寺伝によると、天平14年(西暦742年)熊野三所権現鎮護のために東大寺末寺として建立され、弘仁13年(西暦822年)に嵯峨天皇(第52代陛下)の勅願により再興されたと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場67番札所
【大興寺】
平成26年01月03日
七宝山(しっぽうざん)神恵院(じんねいん)



平成26年01月03日

68.神恵院

 神恵院は、香川県観音寺市八幡町1-2-7にある真言宗大覚寺派の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 神恵院は、伝承では、大宝03年(西暦703年)に法相宗の僧・日証(にっしょう)によって開創されたとされています。 四国八十八ヶ所霊場の中では唯一「一寺二霊場」の形態をとなっています。以前は山号が琴弾山(ことひきざん)でした。


四国八十八ヶ所霊場68番札所
【神恵院】
平成26年01月03日
七宝山(しっぽうざん)観音寺(かんおんじ)

69.観音寺

 観音寺は、香川県観音寺市八幡町1-2-7にある真言宗大覚寺派の寺院です。

 本尊は聖観世音菩薩。

 観音寺は、寺伝によると、元々は、琴弾山に鎮座する琴弾八幡宮の別当寺として、日証(にっしょう)によって「神宮寺宝光院」の寺号で創建されました。その後、弘法大師・空海がこの地に入山し、七堂伽藍を建立し、七宝を埋めて地鎮したことから七宝山観音寺と改名されたと伝えられています。




平成26年01月03日

日本の白砂青松100選
【観音寺松原】
令和02年12月03日

四国八十八ヶ所霊場69番札所
【観音寺】
平成26年01月03日
七宝山(しっぽうざん)持宝院(じほういん)本山寺(もとやまじ)



平成26年01月03日

70.本山寺

 本山寺は、香川県三豊市豊中町本山甲1445にある高野山真言宗の寺院です。

 本尊は馬頭観世音菩薩。

 本山寺は、寺伝によると、大同02年(西暦807年)に平城天皇(第51代陛下)の勅願により、弘法大師・空海が開創したとされています。本堂は正安02年(西暦1300年)に再建されたもので、日本の密教建築の傑作として国宝に指定されています。


四国八十八ヶ所霊場70番札所【本山寺】平成26年01月03日
剣五山(けんござん)千手院(せんじゅいん)弥谷寺(いやだにじ)



平成26年01月03日

71.弥谷寺

 弥谷寺は、香川県三豊市三野町大字見乙70にある真言宗善通寺派の大本山寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 弥谷寺は、寺伝によると、聖武天皇(第45代陛下)の勅願により、行基が堂宇を建立して創建したといわれています。弥谷山は古くから霊山として崇められ、陸奥国の恐山、豊後国の臼杵磨崖仏と並び、日本三大霊山の一つに数えられたと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場71番札所【弥谷寺】平成26年01月03日
我拝師山(がはいしざん)延命院(えんめいいん)曼荼羅寺(まんだらじ)



平成26年01月03日

72.曼荼羅寺

 曼荼羅寺は、香川県善通寺市吉原町1380-1にある真言宗善通寺派の寺院です。

 本尊は大日如来。

 曼荼羅寺は、寺伝によると、推古天皇04年(西暦596年)に、佐伯家の氏寺として創建され、初め世坂寺(よさかでら)と称していたと伝わります。その後、弘法大師・空海が訪ね、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置し、寺名を「曼荼羅寺」に改めました。


四国八十八ヶ所霊場72番札所
【曼荼羅寺】
平成26年01月03日
我拝師山(がはいしざん)求聞持院(ぐもんじいん)出釈迦寺(しゅっしゃかじ)



平成26年01月03日

73.出釈迦寺

 出釈迦寺は、香川県善通寺市吉原町1091にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は釈迦如来。

 出釈迦寺は、寺伝によると、弘法大師・空海による創建と伝わります。7歳の空海が、断崖絶壁から身を投じた所、釈迦如来と羽衣をまとった天女が舞い降り、雲の中で弘法大師を抱きとめたとする伝説から、出釈迦寺と名付けられ、崖は捨身ヶ嶽(しゃしんがだけ)と呼ばれます。


四国八十八ヶ所霊場73番札所
【出釈迦寺】
平成26年01月03日
医王山(いおうざん)多宝院(たほういん)甲山寺(こうやまじ)



平成26年01月03日

74.甲山寺

 甲山寺は、香川県善通寺市弘田町1765-1にある真言宗善通寺派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 甲山寺は、寺伝によると、弘仁12年(821年)に弘法大師・空海によって創建されたと伝わります。本堂は、岩をくり抜いたような珍しい造りになっており、本尊の薬師如来が岩窟の中に安置されています。


四国八十八ヶ所霊場74番札所
【甲山寺】
平成26年01月03日
五岳山(ごがくざん)誕生院(たんじょういん)善通寺(ぜんつうじ)

75.善通寺

 善通寺は、香川県善通寺市善通寺町3-3-1にある真言宗善通寺派の総本山寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 善通寺は、弘法大師・空海の誕生地として知られ、高野山、東寺とともに「弘法大師三大霊跡」の一つとされています。



【善通寺・仁王門】
平成26年01月03日

真言宗十八本山1番札所
【善通寺】
平成26年01月03日

四国八十八ヶ所霊場75番札所
【善通寺】
平成26年01月03日
鶏足山(けいそくざん)宝幢院(ほうどういん)金倉寺(こんぞうじ)



平成26年01月03日

76.金倉寺

 金倉寺は、香川県善通寺市金蔵寺町1160にある天台寺門宗の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 金倉寺は、寺伝によると、宝亀05年(西暦774年)に、弘法大師の母方の祖父である和気道善(わけ の どうぜん)が建立したとされています。創建当初は「道善寺」と称していたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場76番札所
【金倉寺】
平成26年01月03日
桑多山(そうたざん)明王院(みょうおういん)道隆寺(どうりゅうじ)



平成26年01月03日

77.道隆寺

 道隆寺は、香川県仲多度郡多度津町北鴨一丁目3番30号にある真言宗醍醐派の寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 道隆寺は、寺伝によると、和銅05年(西暦712年)に、和気道隆(わけ の どうりゅう)によって開基されたとされています。仁王門から境内にかけて、観音像がずらっと並んでいます。


四国八十八ヶ所霊場77番札所
【道隆寺】
平成26年01月03日
仏光山(ぶっこうざん)広徳院(こうとくいん)郷照寺(ごうしょうじ)



平成26年01月03日

78.郷照寺

 郷照寺は、香川県綾歌郡宇多津町1435にある時宗の寺院です。

 本尊は阿弥陀如来。

 郷照寺は、寺伝によると、神亀02年(西暦725年)に行基による開創と伝わります。正応元年(西暦1288年)に時宗の開祖・一遍が浄土教の教えを広めたことから、四国八十八ヶ所霊場唯一の時宗の札所となっています。


四国八十八ヶ所霊場78番札所
【郷照寺】
平成26年01月03日
金華山(きんかざん)高照院(こうしょういん)天皇寺(てんのうじ)



平成26年01月03日

79.天皇寺

 天皇寺は、香川県坂出市西庄町天皇1713-2にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 天皇寺は、寺伝によると、天平年間(西暦729〜749年)に行基によって開創されたと伝わります。保元の乱で讃岐国に配流された崇徳上皇が崩御された場所と伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場79番札所【天皇寺】平成26年01月03日
白牛山(はくぎゅうざん)千手院(せんじゅいん)國分寺(こくぶんじ)

80.國分寺

 國分寺は、香川県高松市国分寺町国分2065にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は十一面千手観世音菩薩。

 國分寺は、奈良時代に聖武天皇の勅願によって建立された当時の讃岐国分寺跡と重なっており、保存状態が非常に良好なため、四国で唯一、国の特別史跡に指定されています。




平成26年01月03日

四国八十八ヶ所霊場80番札所
【國分寺】
平成26年01月03日




さぬき七福神
【弁財天】
綾松山(りょうしょうざん)洞林院(どうりんいん)白峯寺(しろみねじ)



平成26年01月04日

81.白峯寺

 白峯寺は、香川県坂出市青海町2635にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 白峯寺は、寺伝によると、弘仁06年(西暦815年)に弘法大師・空海が創建したと伝わります。保元の乱で讃岐国に流された崇徳上皇が、崩御後に葬られた場所であり、御陵があります。


四国八十八ヶ所霊場81番札所
【白峯寺】
平成26年01月04日
青峰山(あおみねざん)千手院(せんじゅいん)根香寺(ねごろじ)



平成26年01月04日

82.根香寺

 根香寺は、香川県高松市中山町1506にある天台宗系の単立寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 根香寺は、寺伝によると、貞観年間(西暦859〜879年)に智証大師・円珍が開創したとされています。近隣の村を荒らしていた牛鬼を、山田蔵人高清という弓の名手が退治し、その角を根香寺に奉納したとする牛鬼伝説が残ります。


四国八十八ヶ所霊場82番札所
【根香寺】
平成26年01月04日
神毫山(しんごうざん)大宝院(だいほういん)一宮寺(いちのみやじ)



平成26年01月04日

83.一宮寺

 一宮寺は、香川県高松市一宮町607にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は聖観世音菩薩。

 一宮寺は、寺伝によると、大宝年間(西暦701〜704年)に奈良仏教の興隆の礎を築いた義淵(ぎえん)による開創と伝わります。当時は「大宝院」と称していたと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場83番札所
【一宮寺】
平成26年01月04日
南面山(なんめんざん)千光院(せんこういん)屋島寺(やしまじ)



平成26年01月04日

84.屋島寺

 屋島寺は、香川県高松市屋島東町1808にある真言宗御室派の寺院です。

 本尊は十一面千手観世音菩薩。

 屋島寺は、天平勝宝年間(西暦749〜757年)に鑑真(がんじん)によって開創したとされています。一時荒廃しましたが、弘法大師・空海が唐から帰国後にこの地を訪れ、再興したと伝わります。


四国八十八ヶ所霊場84番札所
【屋島寺】
平成26年01月04日
五剣山(ごけんざん)観自在院(かんじざいいん)八栗寺(やくりじ)



平成26年01月04日

85.八栗寺

 八栗寺は、香川県高松市牟礼町牟礼3416にある真言宗大覚寺派の寺院です。

 本尊は聖観世音菩薩。

 八栗寺は、天長06年(西暦829年)に弘法大師・空海よって創建されたと伝わります。空海が埋めた8つの焼き栗が、唐から帰国後、その栗が八本の木に成長していたことから「八栗寺」と名付けられたと伝えられています。


四国八十八ヶ所霊場85番札所
【八栗寺】
平成26年01月04日
補陀洛山(ふだらくざん)清浄光院(せいじょうこういん)志度寺(しどじ)



平成26年01月04日

86.志度寺

 志度寺は、香川県高松市屋島東町1808にある真言宗善通寺派の寺院です。

 本尊は十一面観世音菩薩。

 志度寺は、寺伝によると、推古天皇33年(西暦625年)に藤原不比等が創建したと伝わります。藤原不比等と結婚した海女が、藤原家に伝わる宝物「龍宮の玉」を取り戻すため、竜神の棲む海に潜り、自らの命と引き換えに玉を手に入れたという海女の玉取り伝説物語が残っています。


四国八十八ヶ所霊場86番札所
【志度寺】
平成26年01月04日
補陀洛山(ふだらくざん)観音院(かんおんいん)長尾寺(ながおじ)



平成26年01月04日

87.長尾寺

 長尾寺は、香川県さぬき市長尾西653にある天台宗の寺院です。

 本尊は聖観世音菩薩。

 長尾寺は、寺伝によると、天平11年(西暦739年)に行基によって創建されたと伝わります。弘法大師・空海がこの地で修行をしていた際に、人々を苦しめていた大虎を退治したという伝説が残されています。


四国八十八ヶ所霊場87番札所
【長尾寺】
平成26年01月04日
医王山(いおうざん)遍照光院(へんじょうこういん)大窪寺(おおくぼじ)

88.大窪寺

 大窪寺は、香川県さぬき市多和兼割96にある真言宗系の単立寺院です。

 本尊は薬師瑠璃光如来。

 大窪寺は、寺伝によれば、養老元年(西暦717年)に行基が草庵を結んだことが始まりとされています。「同行二人」を共にした金剛杖などは、大師堂脇の寶杖堂(ほうじょうどう)へ奉納されます。これらは毎年春夏の「柴灯護摩供(さいとうごまく)」で供養されます。




平成26年01月04日

残したい日本の音風景100選
【大窪寺の鐘とお遍路さんの鈴】
平成26年01月04日

四国八十八ヶ所霊場88番札所
【大窪寺】
平成26年01月04日
 涅槃の道場【讃岐国】・参拝達成 

涅槃

 涅槃とは、煩悩の火が消え、悟りを開いた境地を表すとされています。第66番札所の雲辺寺は、阿波国にありますが、讃岐国の玄関口としてこの区間に含まれているようです。

 四国遍路の道のりは、弘法大師(空海)の生涯をたどる旅とされ、この「涅槃の道場」は、遍路が修行の最終段階を終え、悟りの境地に到達する道程を表しています。車遍路だと2日でめぐれます。

高野山(こうやさん)金剛峯寺(こんごうぶじ)奥の院(おくのいん)

かおり風景100選
【高野山奥之院の杉と線香】
平成23年03月21日

日本の秘境100選
【裏高野】
令和05年10月24日

89.御礼参り・金剛峯寺・奥の院

 奥の院は、和歌山県伊都郡高野町高野山550にある高野山真言宗の総本山寺院の奥の院です。

 本尊は弘法大師。

 一の橋から弘法大師の御廟まで約2qのわたって続く参道には、樹齢数百年の杉の巨木が立ち並び、厳かな雰囲気を醸し出しています。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康をはじめとする戦国大名など20万基を超える墓石や供養塔が建立されています。


紀伊山地の霊場と参詣道
【奥の院】
平成23年03月21日

紀伊之国十三佛霊場結願札所
【高野山奥之院】
平成25年06月08日

四国八十八ヶ所霊場御礼参り
【高野山奥之院】
平成26年05月21日

小豆島八十八霊場特別札所
【高野山奥之院】
令和05年10月24日
 四国八十八ヶ所霊場・参拝達成 

平成26年01月04日

満願

 平成25年12月28日に1番札所・霊山寺から順打ちでスタートし、翌26年01月04日、88番札所・大窪寺で結願致しました。

 第1番札所・霊山寺に御礼参りをして、各寺院で見かけていた案内坊主で記念写真撮りました。後日、東寺と高野山に御礼参りしました。

 7泊8日2,481kmの車遍路を楽しめました。丁度、開創1200年記念のイベント期間中でした。少しは功徳を積めたでしょうか。

後書

 各寺院の沿革や縁起を調べていると、弘法大師・空海がこの四国八十八ヶ所霊場を巡りながら、各地で修業したり、錫杖を突いて水を出したり、仏像を彫ったりと多岐に渡り活動されているわけですが、いずれも弘仁06年(西暦815年)に訪問されたと記されている寺院ばかりなんですよね。

 歩き遍路だと健脚な方でも40〜50日かかると言われており、現代のように歩きやすい道ではないことから、当時、四国八十八ヶ所霊場を巡るには、移動だけで早くても60日はかかると思います。その上、88の寺で修行したり、仏像を彫られたり、村人に説法されたり、井戸を造られたり、廃寺を再建されたりするエピソードを実現するためには、各寺3日の滞在の間に実行せねばいけません。

 勿論、年間を通して休日なしでのブラック企業もドン引きの設定です。修行僧だから休日とか休養という発想はなかったのかもしれませんね。このように沿革や縁起から導き出される空海さんのイメージは、働き者というかワークホリックそのものです。伝説を残す男は違うなぁ〜!

 弘法大師・御朱印めぐり 

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