414.日本7周目その9:大王埼灯台と安乗埼灯台


 平成30年05月16日05時からスタートです。


 日本の灯台50選【大王埼灯台】に向かいます。

 大王埼灯台(だいおうさきとうだい)は、三重県志摩市大王町波切54-1にある大王崎に建つ灯台です。


 猫ちゃんも朝早いようだね。

 大分、人に馴れしているようで逃げもしないな。


 何度目かの訪問ですが、どんどん寂れて行っている様な。まぁ今はまだ朝の5時過ぎですから店は当然開いていないわけですが。


 だんだらぼっちさん、中々のインパクト。


 日本の灯台50選【大王埼灯台】です。


 大王埼灯台の初点灯は昭和02年(西暦1927年)10月05日です。現在も現役の鉄筋コンクリート造灯台です。

 「伊勢の神崎、国崎の鎧、波切大王なけりゃよい」と昔から船頭たちに唄われていた海の難所とされています。


 朝日が昇ってきましたね。少し雲がかっていますが、晴れて欲しいな。


 波切城(なきりじょう)跡です。波切九鬼城址と石碑には刻まれています。

 波切城は、九鬼水軍を率いて活躍した九鬼嘉隆(くき よしたか)の生誕の城とされています。九鬼嘉隆は、織田信長の配下の水軍の将として鉄甲船で毛利水軍を破った人です。


 波切城址から見た大王埼灯台です。


 写真だけを見ると夕陽のようにも見えますが、東を向いています。


 大王崎は景勝地なので、数々の絵描きさんが集まったのだとか。

 ここでも地名としては大王崎、灯台は大王埼と表記されています。不思議なルールですね。


 大王崎にある波切漁港まで戻ってきました。

 ここが駐車場になっています。


 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【志摩漁業の土木遺跡】の構成要素の一つ「波切漁港石積み護岸」が見れます。


 ノミを使って石を整形し石の合わせ目をすき間なくあわせたノミアイバと言われる工法です。


 対岸から見るほうがわかりやすいかもしれませんね。

 波切には石工が沢山いて、石の加工技術以外にも石を積む技術も高かったことが伺えます。


 大慈寺(だいじじ)という波切地区の中程にある寺院の石垣は、専門の石工が築いた波切最古の石積とされています。

 大慈寺は、三重県志摩市大王町波切にある臨済宗妙心寺派の寺院です。


 造られて100年以上とされていますが、保存状態も非常に良いですね。


 波切地区の集落は道が狭く車移動がしにくいです。駐車場からそんなに遠くないので歩いて向かったら良かったと私の体験談です。

 大慈寺は志摩国七幅神の一つに選ばれているようなので、また将来再訪するかも。


 日本の灯台50選【安乗埼灯台】にも再訪です。

 安乗埼灯台(あのりさきとうだい)は、三重県志摩市阿児町安乗795にある安乗崎に建つ灯台です。

 灯台近くの道路は狭く、行き違いが困難なルートになるのでペーパーなドライバーな方は気をつけてください。


 安乗埼灯台の初点灯は明治06年(西暦1873年)04月01日です。リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による木造灯台で、総ケヤキ造りだったとか。

 このブライトンさんが設計した灯台は日本に26基あるそうです。


 昭和23年(西暦1948年)、現在に残る四角形の鉄筋コンクリート造の2代目・安乗埼灯台が点灯しました。

 安乗埼灯台は200円払えば登れる灯台のはずですが、現在まだ午前7時の為、営業しておらず、外観撮影のみです。


 安乗埼灯台は日本に出来た西洋式灯台の20番目になるのだとか。


 灯台周辺の敷地が現在整備中だったので、風光明媚な公園が誕生するかもしれませんが、それよりもアクセス道路を広げるほうが訪問客は増えそうです。

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