340.中国遠征その16:由加山蓮台寺と由加神社本宮


 平成29年04月13日です。


 高梁(たかはし)SAからのスタートです。こちらで朝食を済ませておきます。ご馳走様です。


 中国三十三観音霊場5番札所【法界院】を参拝です。

 法界院(ほうかいいん)は、岡山市北区法界院6-1にある真言宗系の単立寺院です。桜が満開です。


 法界院は、寺伝によると、天平元年(西暦729年)頃、報恩大師により備前四十八ヶ寺の一つとして開創されたと伝わります。


 戦国時代に伽藍を焼失し、天正09年(西暦1581年)現在地に移ったと伝わります。


 可愛いお地蔵さんが並んでいます。


 山門には立派な鳳凰が描かれているのが印象的です。


 道の駅「みやま公園」に立ち寄ります。


 こちらも桜が満開です。


 お花見をしている方も結構いらっしゃいました。


 中国三十三観音霊場6番札所【蓮台寺】の参拝に向かいますが、駐車場に付くと、おや?露骨な注意書きが目に入ってきます。


 蓮台寺(れんだいじ)は、岡山県倉敷市児島由加2855にある真言宗御室派の別格本山寺院です。

 大規模な造成工事中でした。


 こちらも桜が満開です。岡山県は暖かいイメージが強いですが、桜の時期ちょっと遅くない?


 蓮台寺は、寺伝によると、天平10年(西暦738年)に行基が創建したと伝わります。

 行基がこの山に阿弥陀如来と薬師如来の二尊を瑜伽大権現(ゆがだいごんげん)として祀ったことが縁起とされています。

 瑜伽大権現の権現というのは、仏や菩薩が神様の姿で降臨する姿をさしているので、神社でも仏閣でも見かけます。非常に神仏混淆、神仏習合した日本らしい宗教文化です。


 立派な晩鐘があります。


 蓮台寺のすぐ横というか同じ境内地と思える立地で由加神社本宮(ゆがじんじゃほんぐう)の鳥居があります。

 由加神社本宮は、岡山県倉敷市児島由加2852番地にある神社です。この鳥居は、備前焼で作られているのだとか。


 由加神社本宮の拝殿です。重厚感のある趣のある造詣をしています。

 古くから、由加山と讃岐国の金刀比羅宮に祀られる金毘羅大権現を参拝する「両参り」が盛んであったと伝わります。


 タコさんのひょうきんな海神も祭られています。

 持ち歩いていたのが中国三十三観音霊場の御朱印帳だったので、書置きの御朱印を頂戴して来ました。

 由加山蓮台寺と由加神社本宮の対立は、平成09年に勃発した蓮台寺住職の兄と由加神社宮司の弟の兄弟喧嘩が原因とされていますが、私なりに掘り下げて調べてみました。

 詳細は省きますが、簡単にまとめると、弟が覚書を反故にして兄に謀反を起こしたけど、兄は法による解決を求め、岡山地裁、広島高裁で結果が出ました。それでも不法占拠を続けている弟側という状況となります。これを兄弟喧嘩と呼ぶのは兄側が可哀想な内容でした。

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